ネクタイの結び方を知る前に覚える用語
ネクタイの結び方を覚える前にネクタイについての用語を把握しましょう。結び方の説明を聞いてもどの部分のことを言っているのか分からなければ意味がありません。1本のネクタイにも細かい部分の名前がありますが、大体これさえ理解していれば大丈夫という部分の名前を覚えましょう。
・大剣:ネクタイの太い方、ブレイドとも呼ばれます。
・小剣:ネクタイの細い方、スモールチップとも呼ばれます。
・中つぎ:大剣と小剣の生地をつないでいる部分です。いわゆる首に当たる部分です。
・小剣通し:大剣の裏にある小剣を通す部分です。
・ディンプル:ネクタイ自体の部分の名前ではありませんが、ネクタイの結び目の下に出来るくぼみのことです。
大体この用語さえ把握できれば、ネクタイの結び方を教わったり調べたりしたときにスムーズに理解することができます。
ノットの結び方と種類
ノットとはネクタイの結び目のことです。このノットには多種多様の結び方があります。ネクタイ結び方は全部同じだと思っている人もいるでしょうが、結び方次第で個性的になったり、オシャレでスマートな印象になったりします。では、いくつかノットの結び方と種類をあげています。
・プレーンノット(シンプルノット):基本的な結び方です。
・ダブルノット:プレーンノットを一回り大きくした結び方です。
・ウィンザーノット:少し複雑な巻き方をするので大きめな結び目ができます。社会人として貫禄が出てきた人、または体が大きい人に向いています。
・セミウィンザーノット:ウィンザーノットのボリュームを少し抑えた結び目になります。どんな襟のワイシャツとも相性が良く、ネクタイの印象も強められるのでさりげないオシャレさん向きです。
他にもビジネスシーンではあまり使わないネクタイの結び方ですが、タケノコが逆さまになったような大きな結び目のエルドリッジノットや風車のような可愛い結び目のトリニティーノットなど複雑な結び方もあります。
簡単な結び方をマスターしましょう
多種多様の結び方があると紹介しましたが、ぜひとも一番簡単な結び方をマスターしましょう。基本の結び方はプレーンノットです。ネクタイが制服の学生さんや、社会人一年目の新人さんが最初に覚えるべき結び方です。
1 まずは首にネクタイをかけましょう。左側が大剣、右側が小剣になるようにかけます。
2 大剣を小剣の上に重ねるように交差させます。
3 大剣を小剣の裏側へ回し、小剣を軸に一周させます。
4 大剣の先を首にかけた部分にしたからくぐらせ、小剣を一周した時に出来た輪に通します。
5 大剣を引き結び目を小さく整えます。
6 小剣を引っ張りながら結び目を上にあげ、完成です。
綺麗な三角の結び方のコツ
ネクタイを結んだ時に綺麗にかっこよく見えるのはノットの形が整っていることです。結び方にもいろいろあると紹介しましたが、一番きれいなノットが三角の結び方になるのはウィンザーノット、セミウィンザーノットです。
ウィンザーノットは大剣を小剣と交差した部分の両側に巻き付けてノットのボリュームを出す結び方なので、小剣部分を短めにして結び目を作っていきます。セミウィンザーノットは小剣の片側だけに巻き付ける結び方です。なのでウィンザーノットよりボリュームが抑えられます。しかし、どちらもきれいな三角形のノットができます。また、大剣を引っ張る際にディンプルを作るようにするとさらにきれいでおしゃれな結び方になります。
女性ネクタイ結び方はあるのか
女性がネクタイをするというのは、プライベートファッションでもありますが、すぐに思いつくのは学校の制服ではないでしょうか。制服とはいえ特に女子高生にはおしゃれに着こなしたいファッションアイテムでもあります。女性ネクタイ結び方としては、ほぼ男性と変わりはないのですが、身長が低い分長さに気を付けるのは大事です。女性用のネクタイもありますし、制服ならば最初からその辺は考慮してあります。可愛く見せる結び方としては結び目を大きくすると小顔効果があるのと、ビジネスマンのようにきつく締めすぎない事です。