南海電鉄は南海電気鉄道株式会社が運営しており、「南海」または「南海電車」と呼ばれています。 実は日本最古の私鉄で、1885年に開業されたそうです。

当記事では、南海電鉄の時刻表と料金、路線図と乗り換え駅、遅延・事故情報、特急「ラピード」と「サザン」の利用方法と料金、お問い合わせ先などについて解説します（2023年10月1日より南海電鉄の料金は値上げとなります）。

南海電鉄（電車）の時刻表と料金（値上げ）

南海電鉄の時刻表は利用する駅名で確認できます。また、時刻や所要時間を調べるだけなら、ダイヤ検索や乗換案内でも調べられます。

それぞれ調べ方を見てみましょう。

南海電鉄の時刻表とダイヤ検索

南海電鉄の時刻表は、最寄り駅など利用する駅を確認して駅名を選び、どの方面かを選択すると、PDFファイルで表示されます。

この駅名で表示されるページには「バリアフリー」情報、コインロッカーやATM、売店や駐輪場の有無、定期券売り場があるかどうかなどの「サービス」情報、そして周りにある「主な施設」情報と、近郊の「地図」が表示され、非常に見やすいページです。

駅の住所と電話番号も掲載されているため、もしも忘れ物をした際に問い合わせする場合にも分かりやすいでしょう。

南海電鉄の時刻表は→こちら

また、全ての時刻表ではなく、ある時刻のダイヤを調べる場合には専用のページが用意されています。
このページには乗換案内などとは違い、南海電鉄の列車運行情報も載っているため、南海電鉄を主に利用する方には特に便利なダイヤ検索となっています。

南海電鉄のダイヤ検索は→こちら

時刻や所要時間を調べるだけなら、上記のダイヤ検索や乗換案内で調べられます。
たとえば、なんば駅から和歌市駅方面の南海本線の場合はこちらです。

このように全ての駅までの所要時間を確認したい場合には以下のウェブサービスが便利です。

「YAHOO JAPAN 路線情報」→こちら

南海電鉄の料金（運賃）と定期代

南海電鉄の料金（運賃）は上記の「ダイヤ検索」でも表示されます。
一つ一つの運賃を確認したい場合には駅名から選択する運賃検索もあります。
こちらの検索を利用した場合には通常の運賃の他に、1カ月、3カ月、6カ月の通勤、または通学の定期券料金も表示されます。

南海電鉄の運賃検索は→こちら

南海電鉄（電車）の路線図と乗り換え駅

南海電鉄の路線には以下の種類があります。

• 「南海本線」：南海難波駅から和歌山市駅まで
• 「高師浜線（たかしのはません）」：2021年5月22日～2024年春まで全線休止で、バス代行輸送中
• 「多奈川線（たながわせん）」：みさき公園駅から多奈川駅まで
• 「加太線（かだせん）」：紀ノ川駅から加太駅まで
• 「和歌山港線（わかやまこうせん）」：和歌山市駅から和歌山港駅まで
• 「南海空港線」：泉佐野駅から関西空港駅まで
• 「高野線（こうやせん）」：なんば駅から高野山駅まで
• 「汐見橋線（しおみばしせん）」：「高野線」の一部で、汐見橋駅から岸里玉出駅まで
• 「鋼索線（こうさくせん）」：南海「高野線」極楽橋駅から高野山駅まで（南海電気鉄道のケーブルカー路線）

全ての路線の漢字の読みが難しいので仮名をふりました。

南海電鉄の南海難波駅から和歌山市駅まで結ぶ路線を「南海本線」、南海本線に接続する各支線のなかで、高野線・汐見橋線・空港線以外の支線のことを、通称「南海線」と呼称しています。

南海線（南海本線）の路線図

以下が南海線（南海本線）の路線図になります。
（クリックすると南海線が拡大されます）

南海線（南海本線）の停車駅

停車する駅には「〇」を、停車しない駅は「空白」、走行していない駅には「×」をつけています。駅名をタップ（クリック）すると、駅周辺地図が表示されます。乗り換え線がある駅では、乗り換え線の発車時刻や混雑状況などの情報が見られます。

和歌山港駅まで走っているのは、普通・区間急行・急行・特急サザンだけです。特急ラピートは泉佐野から空港線へと接続され関西空港方面に向かいますので、間違わないよう注意してください。

乗り換え駅と乗り換え線も確認しておきましょう。

南海本線と南海線の乗り換え駅

南海線の乗り換え駅と乗り換え線を表示していますが、駅名をタップ（クリック）すると、乗り換え線の発車時刻と混雑時間などの情報と駅周辺地図（経路案内）が表示されます。

また、駅名のローマ字表記をタップすると、駅構内図が表示されますので、乗り換え時にご参照ください。

特に南海なんば駅の駅構内図は事前に確認しておきましょう。例えば、大阪メトロなんば駅から南海なんば駅へは、乗り換えに5分から混雑時は10分弱ほどかかります。

南海線の特急を利用する場合は、乗車券以外に特急券が必要です。券売機で購入する場合はさらに時間がかかることもあります。スマートフォンアプリでも購入できますが、万一乗り遅れた場合、特急券は無効になります。そのため時間には余裕をもって計画してください。

高野線の路線図

以下は高野線の路線図になります。
（クリックで高野線路線図が拡大されます）

高野線の停車駅

停車する駅には「〇」を、停車しない駅は「空白」、走行していない駅には「×」をつけています。駅名をタップ（クリック）すると、駅周辺地図が表示されます。また、乗り換え線がある駅では、乗り換え線の発車時刻や混雑状況などの情報が見られます。

＜極楽橋・高野山方面行＞

高野線（極楽橋・高野山方面行）は以下の点に注意してください。

• 高野山へは、極楽橋で高野山ケーブルカーに乗り換える必要があります。
• なんばから高野山駅を目的地にする場合、「特急 こうや」がもっとも早く着きます。
• 橋本駅から極楽橋駅間で美しい景色を楽しみたい方は、観光列車「こうや鉄道『天空』」に乗り換えるのがおすすめです（1日2往復76席）。
• 準急は「三日市町」止まりです。
• 区間急行は「林間田園都市」止まりです。
• りんかんは「橋本」止まりです。
• 泉北ライナーは「天下茶屋」を出ると泉北高速線に接続され「泉ヶ丘」まで止まりません。
• 準急・区間急行の中には泉北高速線方面行があります。
• 普通列車のなかには、汐見橋方面行きがあります。

以上を考慮して、利用する列車を選びましょう。

＜汐見橋方面行＞
汐見橋方面行きは、普通電車のみです。

駅名をタップすると駅周辺地図が表示されます。

高野線の乗り換え駅

駅名をタップ（クリック）すると、乗り換え線の発車時刻と混雑時間などの情報と駅周辺地図（経路案内）が表示されます。また、駅名のローマ字表記をタップすると、駅構内図が表示されますので、乗り換え時にご参照ください。

高野山に行くときに「特急こうや」を利用する場合は、橋本で「天空」に乗り換える必要はありません。天空を利用して時間的メリットがあるのは、急行や快速急行を利用する場合に限ります。

南海電鉄（電車）の遅延・事故情報（運行情報）

南海電鉄の遅延・事故情報などの運行情報は、以下の南海電鉄公式サイトでチェックできます。遅延証明書の案内もありますので、ご利用ください。

☞ NANKAI 列車運行状況

南海電鉄（電車）の特急ラピートと特急サザン

南海電鉄には、難波駅から関西空港を繋ぐ便利な特急「ラピート」と難波駅から和歌山市駅、和歌山港駅を繋ぐ特急「サザン」があります。

それぞれの利用方法と料金などを見てみましょう。

特急「ラピート」の利用方法と料金

特急「ラピート」は、見た目も武骨でかっこいいデザインで、まるで鉄人28号のような外観です。

全車両座席指定券が必要で、「レギュラーシート」と、より快適な「スーパーシート」の2種類の座席があります。

ラピートの停車駅は数種類ありますが、確実に止まる駅は以下になります。
・難波駅→新今宮駅→天下茶屋駅→泉佐野駅→りんくうタウン駅→関西空港駅

特急料金は大人が510円、小児は260円。
スーパーシートは大人720円、小児470円となっています。

また、関西空港へ行くお得なきっぷで
「関空トク割　ラピートきっぷ」という片道の割引乗車券も販売されています。
これは乗車券とラピートの特急券が一緒になったチケットで、通常なら合計1430円かかるところを1270円（小児640円）で乗ることができます。
スーパーシートの場合にも1480円（小児840円）とお得になっています。

※2023年10月1日より、南海電鉄の利用料金（運賃）が改定されます。詳しくは、以下のリンクをご参照ください。

☞　南海電鉄「運賃改定の実施について」

特急「サザン」の利用方法と料金

特急「サザン」はラピートとは異なり、特急料金が必要な指定席と必要ではない車両が混在しています。

難波駅から和歌山港駅まで最速で61分の所要時間です。

南海特急チケットレスサービス

特急ラピートや特急サザンなど、窓口に並ぶことなくチケットレスで切符を購入することができます。
南海電鉄の「南海特急チケットレスサービス」で、会費無料の登録をする、あるいは無登録でも利用可能です。ただし、会員登録すると以下のメリットがあります。

• 当月7回利用ごとに、翌月以降1回タダになる南海特急ポイント還元が受けられる。
• 乗車3分前まで1回160円の手数料で払い戻しが受けられる（会員以外は3割～5割）
• 列車変更は乗車3分前まで無料で2回まで変更できる

南海特急チケットレスサービスの登録は→こちら

また以前は、南海電鉄の特急回数券もありましたが2023年3月31日で終了し、南海特急チケットレスサービスに集約された形です。

お得な和歌山観光きっぷ

特急サザンを利用して和歌山へ行く際は、和歌山観光きっぷが大変お得です。その特徴は以下のとおりです。

• 発売駅から和歌山市駅までの割引往復乗車券
• 和歌山バス、和歌山バス那賀の1日フリー乗車券付
• 和歌山の協賛施設・店舗できっぷを呈示すると、割引特典等が受けられる

＜料金＞

• 2023年9月30日まで
  大人：2,000円（小児：1,000円）
  ※特急サザン往復座席指定券付き
  大人：2,520円（小児：1,270円）
  通常片道 ：大人2,380円（自由席930円、座席指定券1,450円）
• 2023年10月1日以降
  大人：2080円（小児：1,040円）
  ※特急サザン往復座席指定券付き
  大人：2,600円（小児：1,310円）

2023年9月30日までの指定券通常料金では、片道大人1450円×2で往復2,900円かかるところ、和歌山観光きっぷの往復座席指定券付きは帰りの指定券がついて2,520円です。また、和歌山バスの利用はフリーですから大変お得。JRの「特急くろしお」と比較しても半額近くで利用できます。

＜販売所＞

なんば（2Fサービスセンター・3F特急券発売所）・新今宮・天下茶屋・住吉大社・堺で、通年販売されています。ただ、販売場所によって営業時間が異なるため、以下のリンクから事前に確認しましょう。

☞　南海電鉄企画きっぷの発売場所

南海電鉄の問い合わせ先とホームページ

各駅の連絡先の他に南海電鉄のお問い合わせ電話番号が用意されています。

南海テレホンセンター　06-6643-1005(8:30～18:30)※年始を除く

また、南海電鉄の公式ホームページはこちらです。

あなたにおすすめの記事

南海電鉄を利用する際、駅から目的地まで行くには広いエリアをカバーしている南海バスが便利です。利用方法は、以下の当サイト関連記事をご参照ください。

☞　南海バスの路線図と運賃、乗り方、遅延情報